2010年08月03日 (火) | 編集

蜂と神さま
蜂はお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに。
そうして、そうして、神さまは、
小ちゃな蜂のなかに。
童謡詩人、金子みすゞさんの詩
大正末期から昭和初期の、26年という短い生涯のなかで
たくさんの詩を残されてます。
『大漁』や『私と小鳥と鈴と』などは
あまりにも有名です。
目に見えないもの、見えるもの
小さな命から、果てしない宇宙まで・・・
無限に広がる想像力、スケールの大きさ。
すべての存在をいろんな角度から見つめる
優しくて深いまなざし・・・
みすゞさんの詩に出会ったのはかなり前ですが
初めて読んだ時、目からうろこが落ちるって本当にあるんだと
思うぐらい、とても感動したのを今でも覚えております。